Webサイトの訪問者行動を理解する上で、セッションの分析は欠かせず、GA4では定義や計測方法が一新されています。この記事では、セッションの基本と、その分析方法について解説します。

GA4では、セッションはユーザーがWebサイトを訪れてから離脱するまでの一連の流れを指します。これは、訪問者がサイト内でどのような行動を取ったかを示す重要な指標です。例えば、一度の訪問で複数のページを閲覧した場合も、それは1セッションとしてカウントされます。

GA4と従来のUniversal Analytics（UA）との間には、定義において重要な違いがあります。UAでは、日付が変わるか、流入元が変わるとセッションが切れるというルールがありました。しかし、GA4ではこれらの条件で切れることはありません。これにより、セッション数が減少する傾向にあります。

数の確認方法もGA4では簡単です。ダッシュボードから「レポート」に進み、「ライフサイクル」を選択し、「集客」の中の「トラフィック獲得」を見ることで確認できます。また、ランディングページ別のセッション数も「エンゲージメント」セクションから確認可能です。

GA4では、セッションのタイムアウト時間もカスタマイズできます。デフォルトでは30分に設定されていますが、サイトの内容やユーザーの行動に応じて調整することが推奨されます。例えば、長尺の動画コンテンツを多く含むサイトの場合、タイムアウト時間を延長することで、より正確なデータを得ることができます。

GA4におけるセッションの分析は、Webサイトのユーザー行動を深く理解し、サイトの改善につなげるための強力なツールです。新しい定義と計測方法を理解し、効果的なアクセス解析を行いましょう。