GA4とは何か
現行のUAとの相違
UA(Universal Analytics、旧GAのこと)は計測対象をWEBサイトのみとしていますが、GA4はWEBサイト以外にアプリも対象としています。アプリはページの概念がないため、これまでのページの計測ではなく、ユーザーが行動したデータを計測します。
計測方法については、クッキーベースからイベントベースに変わります。誰もがスマートフォンを持っていて、ブラウザから付与されるクッキー情報だけでユーザーの行動を把握できなくなり、デバイスやブラウザを超えてユーザーを判別する仕組みが必要になりました。
ユーザーの行動を可視化
UAではページで計測していましたが、アプリはページという概念がないので、正しく計測できません。そのため、GA4ではイベントで計測します。ユーザーが行動したデータを計測して、ユーザーの行動を可視化できるように進化しました。
機械学習を導入
UAでは実際のユーザーの行動を元にした過去のデータ分析をしていました。GA4では機械学習を導入し、過去のデータから未来の行動を予測します。
この予測機能で使えるのは、購入の可能性と離脱の可能性です。ユーザーの今後の予測が可能になったので、購入に至る可能性が高いユーザーにアプローチするなど、この予測機能をマーケティングに活かすことができます。
データ分析からユーザー中心の測定
UAではパソコンやスマートフォンをブラウザ単位でデータを計測していますが、GA4は最近のユーザーがさまざまな媒体から情報を収集することに配慮して、ブラウザ単位の計測ではなく、ユーザーの行動を意識した測定方法になります。
異なるデバイスからでも同一ユーザーと判別
UAは異なるデバイスからアクセスした場合、同一のユーザーでも別のユーザーだと判別してしまう可能性があります。
GA4では、ユーザーを中心として測定するので、異なるデバイスからアクセスしても同一ユーザーからのアクセスだと判別するので、ユーザーの行動把握に役立てることができます。
ユーザープロパティ
ユーザープロパティとは顧客情報に基づく性別、年代や顧客ランクといったユーザーの分類情報を計測する機能です。この機能を活かして、例えば会員と非会員の購入歴の違いを分析することが可能になります。